白点病?それとも
ベルベット病?
見た目はほとんど同じでも、治療方法はまったく違う二つの病気。
魚に小さな点や粉っぽい膜が一、二日でできてしまうと、白点病とベルベット病という二つのよくある説明が、普通に見る距離だと紛らわしいほど似て見えることがあります。
このガイドでは、簡単な懐中電灯チェックで二つを見分ける方法、間違ったほうを治療すると魚に残された時間を無駄にしてしまう理由、そして実際に見ているほうをどう治療すればいいのかを説明します。
点か、粉か。
その違いは見逃しやすいものです。
白点病とベルベット病は、どちらも一、二日のうちに魚の皮膚を異常に見せます。どちらの病気も、レイアウト素材に体をこすりつける動きを引き起こしがちです。ぱっと見、部屋の反対側から見る距離では、区別がつきにくいことがあります。
どちらの病気にかかった魚も、普段より少し呼吸が荒くなるのが普通です。どちらの寄生虫も皮膚だけでなくえらを刺激することがあるからです。この症状だけでは、両者を見分けることはできません。
この二つの病気には、まったく異なる薬が必要です。間違ったほうを狙った治療は、魚が正しい薬にたどり着くのを遅らせるだけでなく、その間に水槽への不要な化学的負荷を加えてしまいます。
どちらの病気も久しく見ていないなら、薬に手を伸ばす前によく観察してください。見た目の違いは本物で、数分あれば確認できます。ただ、水槽をふつうに眺めているだけでは気づきにくいものです。
片方は塩粒。
もう片方は粉です。
白点病。 白点病は、塩粒くらいの大きさの、はっきりと盛り上がった白い点を作ります。それぞれの点は独立していて、数が多くても一つひとつ数えられるのが普通です。
ベルベット病。 ベルベット病は、個別の点というよりも、金色やさび色の粉をまぶしたような、はるかに細かい膜を作ります。ふつうの室内照明の下では、まったく気づかれなかったり、少しくすんだ色の魚だと誤解されたりすることもあります。
もっともはっきり見分ける方法は懐中電灯チェックです。水槽と部屋の照明を消し、懐中電灯を低く、ほぼ平行に近い角度で魚に当てます。この光の下で、白点病はくっきりとした白い粒のまま見えます。ベルベット病は、体全体にきらめく金粉のような膜として浮かび上がります。
白点病はばらばらの点の集まりです。ベルベット病は膜です。その違いがそのまま診断であり、懐中電灯があれば二分ほどで確認できます。
薬で確認する前に、
光で確認しましょう。
ほかの何かをする前に、暗くした部屋で懐中電灯チェックを行ってください。これが二つを見分けるもっとも確実な方法であり、数分しかかかりません。
呼吸の苦しさにも注目してください。ベルベット病のほうが白点病よりえらに強く影響する傾向があるので、明らかに呼吸が重く速い場合は、懐中電灯で確認する前からベルベット病のほうにわずかに傾きます。
どちらの寄生虫も、魚に付着し、離れて繁殖し、自由遊泳ステージを放って新しい魚を探すという同じ周期をたどり、どちらも水温によって速くなったり遅くなったりします。違うのは、それぞれの種ごとの具体的な速さと治療のタイミングであって、水温が関係するかどうかではありません。これも、片方に合わせて時期を決めた治療がもう片方には確実に効かない理由の一つです。
可能であれば感染した魚を隔離することで、ほかの水槽の生体への薬剤の影響を抑えられます。また、点や粉が日々の治療にどう反応しているかも観察しやすくなります。
実際に確認したほうを
治療しましょう。
懐中電灯チェックではっきりした白い点が見えたら、白点病として狙いを定めて治療してください。その種にとって安全な範囲での緩やかな水温上昇は寄生虫の生活環を早め、白点病の薬は点が消えるまでではなく、治療期間の全体を通して続ける必要があります。
懐中電灯チェックで金粉のような輝きが見えたら、ベルベット病として狙いを定めて治療してください。通常は銅ベースかベルベット病専用の薬を使います。治療中に水槽の照明を暗くすることも役立ちます。ベルベット病の原因となる寄生虫は、光にある程度依存しているからです。
どちらの場合でも、見た目の症状が消えた時点でやめるのではなく、治療期間を最後まで終えてください。どちらの寄生虫も、魚の見た目が良くなったあとでも底床やレイアウト素材の中で生き残る生活環の段階を持っています。早くやめてしまうことが、どちらの病気も「また戻ってきた」ように見える、よくある理由の一つです。
点そのものがすべてを語っていたわけではありません。それがどちらの寄生虫のものかこそが本質であり、ほかの何よりも先に確認する価値があることなのです。
- Nowak, B. F., & LaPatra, S. E. (2015). Epizootiology of Ichthyophthirius multifiliis infections in fish: A review. Journal of Fish Diseases, 38(2), 97–109.
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